第3幕
吊り庭園。ポント王ミトリダーテはシーファレの命乞いをしたアスパージアを処刑する決心をする。しかしローマ軍の来襲の報に、自らの死を予感する。アスパージアは死を覚悟して毒薬を飲もうとするが、シーファレが駆けつけその杯を投げる。シーファレは自らの潔白を証明するために、ミトリダーテの元に駆けつけ戦場で死ぬ決意を表す。ニンフェーア城の塔の中。鎖に繋がれたファルナーチェはローマ兵に救出されるが、父親に刃を向けることになった良心の呵責に悩み、火を放ちローマ軍を退散させる。敵の手に落ちることを拒否して自刀した瀕死のミトリダーテ王は、最後まで忠実だったシーファレを許し、アスパージアを与える。またファルナーチェも許し、幸福に包まれ死ぬ。フィナーレはローマの圧政に抵抗し続けると誓う合唱。(幕)
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