第2幕 エジプト、ファラオの宮殿
エジプトの民衆は深い闇に怯え、ひれ伏している。仕方なくファラオはモゼを召喚し、再び光を戻すことが出来るなら、イスラエルを解放すると約束する。モゼは「この闇が晴れた時、予言者はその民とともにこの地を離れる」と告げ祈りを捧げる。するとにわかに厚い雲はきれ再び光が戻る。「神の手は怒りを和らげられた」と歌うモゼに畏敬の念を抱いたエジプトの民衆はイスラエルの神のお告げを受け入れる。一方ファラオは息子アメーノフィとアッシリア王の娘エレジーナの婚約を発表し、この宣言をエジプトの女神イシスに捧げる。突然の事に驚くアメーノフィは父親の意思に反することは出来ないものの、母である王妃のシナイーデに引き裂かれる愛の痛みと、モゼへの復讐を告げる。シナイーデは息子を諭しイシスの神殿に赴く。
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