【あらすじ】
時と所:神話時代・テーバイ(ギリシャ)
第1幕
 テーバイの住民たちは町に蔓延する疫病に悩まされ、王であるエディプスに救いを求めていた。エディプスはスピンクス(スフィンクス)の謎を解き王座に就いた、偉大な王である。(謎かけをして答えられない者を食べていた、怪物スピンクスの「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足とは何か?」という問いかけに、「赤ん坊はハイハイで4本足、大人になれば2本足、年を取り杖を突けば3本足になる人間だ!」と答え、スピンクスを退治したと言われている。)民衆の訴えを聞いたエディプス王は、王妃イオカステの弟クレオンを神託所のあるデルポイに遣わし、神のお告げを聞いて来るよう命じると、必ずこの苦境から皆を救い出すと誓った。そこへクレオンが戻り「神のお告げによると、前王ライオスを殺害した者がこのテーバイに潜んでいて、それが全ての元凶だ」と言うので、エディプスは早速予言者のティレシアスを呼ぶと、その犯人がどこにいるのか尋ねた。しかしティレシアスは何も答えようとせず、エディプスが「それではお前が犯人なのでは?」と疑いをかけたので、彼は仕方なく真実を話すことにし「神は前王殺しの犯人があなただと告げています!」とエディプスに言い去っていった。身に覚えのないエディプスは、これは王位を狙った義弟クレオンの陰謀ではないかと心を曇らせた。

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