オテロ / Otello
ジュゼッペ・ヴェルディ
GiuseppeVerdi
伊1813-1901
初演:1887年2月5日ミラノ・スカラ座
原作:シェクスピア
台本:伊語/アリーゴ・ボーイト/Arrigo Boito
演奏時間:第1幕35分/第2幕40/第3幕35分/第4幕40分/合計約2時間30分
楽器編成
3Fl(Picc),2Ob(EH),2Cl,B-Cl,4Fg/4Hr,2Cornette,2Tp,3Tb,Tub/Tim,2GC,Cym,TT/2Hp(バレー用に2Hp)/Str
舞台上:マンドリン,ギター,Cornamusa(ダブルリードのシャルマイの一種,2ndObで代用),タンブリン(バレー用)
舞台裏:2Pistons in Es(Corで代用),6Cornette in B,2Tp in Es,Genis in Es,3Tb,Org,Cannone
概説:
歌劇「オテロ」(ヴェルディ)
 ヴェルディは「マクベス」、「オテロ」、「ファルスタッフ」と3つのシェークスピア劇をオペラ化しているが、いずれも円熟の境に達した後期の作品に属している。特にこのオペラは、後輩の作曲家で台本作者でもあるボイートが持て余したテクストを持ち込んだため、67歳のヴェルディが再び霊感に襲われ、自ら引退同然の生活を送っていたにもかかわらず、その禁を破るように作曲に臨んだという。勿論原作をそのままオペラ化したのではなく、ボイートの脚色では原作「オセロ」の第1幕の場面は除かれていて、デズデモーナの父親に当たる元老院の議員ブラバンショーと、その弟グラシァーノは登場せず、またオテロとデズデモーナが結ばれる経過は省略されている。だがイギリスの文豪バーナード・ショウは、「オテロはシェークスピアによって、イタリア・オペラ風に書かれた戯曲だ」と激賞しているほどである。
(C) 出谷 啓
最終更新:2009年4月19日
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