第2幕
ドン・パスクワーレ邸。
エルネストはこの家を出る決心を固め、アリア「遙かな土地を求めよう」を歌い自室に戻る。そこにマラテスタと妹のソフロニアに扮するノリーナがヴェールをかぶり、やって来る。ヴェールを外した、美人で慎ましい花嫁候補に、パスクワーレは一目惚れで有頂天。早速この場で挙式を上げることになる。公証人は手回し良く隣室に呼んでいた。しかしもう一人必要である…そこで、エルネストが呼ばれる。エルネストは花嫁を見て仰天するが、マラテスタに言い含められ署名してしまう。・・とその署名の瞬間、偽のソフロニアことノリーナの態度が一変する。パスクワーレにずけずけ命令をして、あらん限りの派手な、気分屋の贅沢女房に変身する。怒るパスクワーレだがどうしようもない。芝居は上出来とほくそ笑むマラテスタ。エルネストもようやく事態を呑み込めた。
第3幕
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