第3幕
夜更けの洞窟にメリザンドを案内するペレアス。とりあえず入ってみようとメリザンドを洞窟に導いたとき、雲が切れて月明かりで洞窟の入り口が明るくなる。するとそこには白髪の浮浪者が3人ほど寄り添い岩を背に寝ている。驚くメリザンドにこの国を飢餓が襲っていると説明し引き返す。メリザンドが海辺で髪を梳かしているとペレアスが下の道に現れ、彼女の手を取ろうとするが届かない。さらに彼女が身を乗り出すと長い髪がペレアスの所まで垂れてくる。ペレアスはそれを柳の枝に絡めて接吻し愛撫する。そこへゴローが通りかかり笑いながら2人をたしなめてペレアスと去る。ゴローはペレアスを地下洞に導き、前夜の振る舞いをたしなめ、身重で感じやすいメリザンドとなるだけ遠のいて欲しいと言う。ゴローは窓の下で息子イニョルドに自分がいないときの妻とペレアスのことを聞き出そうとするが、返事の頼りなさに苛立って息子をおびえさせたりしてしまう。メリザンドの窓に明かりがついた。ゴローは息子を抱き上げて室内をうかがわせると2人は黙って明かりを見ていると言う。
つづく

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