第5幕
寝室にメリザンドが眠る。医者は傷のせいではなくゴローに責はないというが後悔に苦しむ。メリザンドが気づきアルケルと話すが、すでに意識が明瞭でなくなってきている。ゴローは2人きりにしてもらい、メリザンドに許しを乞うとともにペレアスとの仲を聞き出し罪を確認したいのだが、ゴローの気が済むような答えはもらえるはずがなかった。あきらめてゴローはアルケルと医者を部屋に戻す。アルケルは赤子を彼女の枕元に近づけるが、その児を抱こうとしても手が上がらなかった。もう一度2人切りにして欲しいというゴローの願いを退けて老王は言う。お前には魂というものがわかっていないと。メリザンドは老王にもゴローにもさとられずに息を引き取っていた。(幕)
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