【あらすじ】
時と場所:未開時代のセイロン島
<第1幕>
セイロン島の浜辺。真珠採りたちが歌い踊っている。ズルガが現れ、人々はズルガを頭に選び、服従を誓う。その場に長く村を離れていた漁夫のナディールが戻る。ズルガは幼なじみのナディールに、その昔二人で美しい尼僧のレイラを争って、互いが恋敵となった思い出を語り合う。その女性がいない今では、もう二人の友情を壊すものはないと誓う。
その時、舟が近づき、ベールで顔を覆った巫女(レイラ)がやって来る。この島では一年に一度、漁夫たちの安全と大漁を祈るために、神聖な巫女が現れる。ズルガはベールで顔を覆った巫女(レイラ)に、一生ベールを下ろし、決して顔を見せないこと、そして処女のまま祈り続けることを誓わせ、それを守るならば高価な真珠を与えるが、誓いに反すると死刑になると告げる。巫女(レイラ)は、ベールの陰からかつての恋人ナディールを認め動揺するが、この誓約をする。人々は「ブラーマ!」と讃えおごそかに合唱する。高僧ヌーラバッドによって、岩の上の寺院に伴われたレイラは、そこで皆の無事を祈る歌を歌うよう命じられ、一人取り残される。一同が去り日が暮れる。そこにナディールが近づき、巫女の声から彼女がレイラであることに気付く。ナディールは、かつての夜を思い出し、ロマンス「耳に残る君の歌声」を歌う。そして、今なおレイラを愛する気持ちを、ズルガに話さねばと決意する。僧侶たちが現れ、祈祷がはじまる。レイラはナディールへの想いをこめて歌い、ナディールもまた崖下から彼女への想いを答え、熱烈な二重唱を歌う。
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