<第2幕>
海のそばの荒れ果てた寺院
高僧ヌーラバッドは巫女のレイラに一人寺院に残るように命じた。レイラは誓いを守るようにと念を押すヌーラバッドに、真珠の首飾りを見せ、子供の頃、ある男をかくまい、剣を突きつけられても口を割らなかったこと、またその首飾りはその時に礼としてもらったものだと話す。レイラは、今もその頃の意志の強さを失っていない、と答えるが、ヌーラバッドは秘かに見張りを置く。ナディールは、夜の闇に隠れてレイラに会いに来る。 茂みの中にナディールの気配を感じたレイラは、名高いカヴァティーナ「いつかのような暗い夜に」を歌う。ナディールを愛し続けていたレイラは、ナディールを愛することは死につながると、拒み続けるが、ついにナディールの情熱に抗しきれず、彼の腕に抱かれる。しかし、帰途についたナディールは見張りに捕らえられ、二人は処刑されることとなる。頭領のズルガは、親友のナディールを助けようと駆けつけ、処刑はせず、二人を追放すると告げる。そして、巫女にベールをあげて顔を見せるよう命ずる。一度は、親友を救おうとしたズルガだったが、彼女がレイラだったと知ると、激しい嫉妬に駆られ、二人に死刑を宣告する。
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