【基礎データ】
ピーア・デ・トロメイ
(トロメイのピーア)
Pia de'Tolomei
ガエターノ・ド二ゼッティ
Gaetano Donizetti(伊1797-1848)
台本:サルヴァトーレ・カンマラーノ
Salvatore Cammarano(伊語)
原作:ダンテ・アリギエーリ「神曲」の煉獄篇(プルガトリオ) 第5歌、
バルトロメオ・セスティーニの同名の小説、及びそれに基づく戯曲
初演:1937年2月18日
アポッロ劇場(ヴェネツィア)
Apollo Theater
演奏時間:(第1幕60分,第2幕40分)合計約1時間40分
概説:元々はヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場からの依頼で手掛けた作品だったが、上演シーズンを前に劇場が火事で全焼したため、初演は大幅に遅れアポッロ劇場で行われた。その上初演直前にネッロ役不調のため代役を立てたり、依頼主からの要望で無名歌手の起用を強要されたり(そのため当初テノールで考えられていたロドリーゴ役を女声にし、アリアも追加)と、トラブル続きだった。作品の内容自体は、ドニゼッティが次々と傑作を生み出していた頃のもので評価は高い。主人公のピーアは13世紀末に実在したイタリアの貴族で、その数奇な運命からか幾多もの作品(絵画、小説、戯曲等)の題材となっている。
by Ikumi
最終更新:2009年4月19日

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