あらすじ:第1幕
第1場:クロムウェル率いる清教徒軍の要塞。歩哨の合唱「坂道だ、夜が明けてきた」「太鼓はとどろき」につづき、皆が登場して自然を賛美、感謝する重唱。人々が去った後、リッカルドは友人のブルーノに、エルヴィラの思いを語る。リッカルドは戦地に赴く前、エルヴィラの父グアルティエーロから、帰還後娘のエルヴィラとの結婚を約束されたが、帰ってみるとエルヴィラは王党派のアルトゥーロを愛していることを知り、結婚出来ないと嘆く。アリア「ああ永遠に私はあなたを失った」。
第2場:城内のエルヴィラの部屋。王党派のアルトゥーロを愛し悩んでいるエルヴィアのところへ、叔父のジョルジョ卿が現れ、父のヴァルトンを説得してアルトゥーロとの結婚の許可を得たと話す。喜ぶエルヴィラ。トランペットがアルトゥーロの到着を告げる。
第3場:城内の広間。一同にぎやかに会する。アルトゥーロは喜びをこめてアリア「いとしい乙女よ、あなたに愛を」を歌う。エルヴィラは華麗なポロネーズ「私は愛らしい乙女」を歌う。アルトゥーロはこの人々の中に気高い夫人を見つけた。この女性こそ、先に清教徒軍により処刑されたチャールズ1世の王妃エンリケッタで、この城に幽閉されていたのである。アルトゥーロは王党派の一員として王妃を逃そう思い、エルヴィラのヴェールを王妃に被せて脱出を図る。そこにリッカルドが剣を持って現れ、アルトゥーロに決闘を迫る。止めに入った王妃のヴェールが外れ、エルヴィラではなくエンリケッタであることが判ったリッカルドであったが、なぜか二人をそのまま逃がしてしまう。エルヴィラは恋人に裏切られたと半狂乱になる。
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