第3場:地下の国ニーベルハイム(死の国)
地下の坑道でアルベリヒが双子の兄弟ミーメの耳を引っ張り出てくる。アルベリヒはラインの黄金から、魔法の頭巾をミーメに作らせたが、それを隠していたことを叱っている。取り上げた魔法の頭巾をかぶり呪文を唱えると、アルベリヒの姿は消えてしまう。アルベリヒは見えないムチで強欲にニーベルング゙族を支配する。やがてヴォータンがローゲの案内で地下に到着する。魔法の頭巾を腰にはさんだアルベリヒは、二人に自慢げに指輪や頭巾のことを話す。策略家のローゲはアルベリヒをおだて、魔法の頭巾で大蛇に変身させ大げさに賞賛する。次いでヒキガエルに変身させる…その瞬間、ヴォータンはカエルを踏みつけ頭巾をはぎ取る。アルベリヒは元の姿に戻る。ヴォータンとローゲは手足を縛ったアルベリヒを引き立てて天上界へと登ってゆく。舞台転換。
つづく
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