第3幕 フォルム・ロマヌムの広場
市民は貴族の横暴がやまないことに憤っている。その上、貴族が権力奪還の戦いのために大軍を集めていることを警戒して、リエンツィに政策を問いただすべく広場に集まっている。リエンツィは市民に武装決起を命じ、市民もこれを支持し広場は騒然となる。アドリアーノは一族への忠誠心とリエンツィへの信奉、さらにイレーネとの愛に苦しみ葛藤する。トランペットと警鐘が鳴り響き、リエンツィは鎧をまとい大軍を率いて現れる。愛国を叫び、市民の功績を讃えると、市民は勝利の讃歌で答える。アドリアーノは多くの流血を防ぐために貴族との交渉人として、自分を指名するように懇願するが、もはやリエンツィは聞き入れず、ついに戦いの火ぶたが切って落とされる。アドリアーノとイレーネ、残された女性たちの祈りは、遠くから聞こえる戦場の怒号にかき消される。やがて勝利の讃歌が聞こえリエンツィは凱旋し、勝利宣言をする。オルジーニとステファノ、そしてその従者たちが遺体で運ばれてくる。アドリアーノは苦痛の叫びをあげながら父親の遺体の上に泣き崩れる。市民のリーダー、チェッコやバロンチェッリは、勝利したとはいえ、夫や兄弟を失った多くの遺族たちを懸念する。アドリアーノはリエンツィに反旗を翻し、復讐を誓う。

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