【基礎データ】
ロメオとジュリエット
Romeo et Juliette〈全5幕〉
作曲:シャルル・フランソワ・グノー
Music : Charles Francois Gounod
原作:ウイリアム・シェイクスピア
The original: William Shakespeare
台本:シュール・バルビエ、ミッシェル・カレ
Libretto : Jules Barbier Michel Carre
初演:1867年4月27日(パリ)
上演時間:2時間15分
楽器編成:2Fl,2Ob,2CL,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb/Tim,Pec/Hp,Org/Str
概説:
グノーが代表作「ファウスト」の8年後に書いた作品。初演は1867年で、1888年には第4幕のフィナーレの前にバレエを入れたが、現在ではそのスタイルでの上演はあまりない。
シェークスピアの古典恋愛悲劇である「ロミオとジュリエット」を原作とし、しかし元々の文学の香り高い世界は、19世紀のフランス・オペラ風な悲恋のメロドラマとなっている。
原作では、ドラマ開始前に序詞役がこれから始まる悲劇を端的に観客に説明する。グノーのオペラもこの形式を踏襲し、オケと合唱を合わせたプロローグが置かれる。
プロコフィエフのバレエやバーンスタインのウエストサイド物語など、この題材を元にした作品は多いが、このグノーのオペラはフランス風になってはいるものの、筋立ては原作にほぼ忠実で、各所に合唱が効果的に配置され、さまざまな芸術家がさまざまなジャンルにおいて表現した数々の「ロミオとジュリエット」の中で、大きな存在感を持っている。
※このあらすじは、1993年7月1日〜6日パナソニック・グローブ座で上演された東京オペラプロデュース第44回定期演奏会のプログラムから提供を受けている。
最終更新:2011年1月22日

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