あらすじ
バビロニア王ニーノは女王のセミラーミデとバールの貴族アッスールに毒殺された。また王子のアルサーチェも行方不明だった。バールの王族の姫アゼーマは行方不明の王子の許婚者で、彼女と結婚することは玉座を得ることを意味する。
第1幕第1場
バールの神殿。司祭長オローエが神に祈りを捧げている。民衆は前王ニーノの後継者である、新しいアッシリア王の即位を望んで祈っている。インドの王子イドレーノが現れアゼーマ姫と結ばれるようにと祈る。そこへアッスールが現れ、女王セミラーミデが今日後継者として自分を選ぶだろうと告げる。オローエとイドレーノはその言葉に反撥する。女王セミラーミデが人々の歓呼に迎えられ登場。3人は次の王を指名するよう王女に迫る。セミラーミデが「ニーノの後継者は…」と言いかけると、突然雷鳴がとどろき祭壇の火が消える。人々は恐怖におののき神殿を去る。司祭長オローエは暗殺された前王が復讐を望んでいると考える。アッシリア軍の指揮官アルサーチェが奴隷を従え登場。アルサーチェはかつて蛮族から救ったアゼーマ姫への愛を歌う。司祭長オローエはアルサーチェが携えていた前王の遺品と剣に驚く。アルサーチェはオローエから、前王ニーノが裏切り者により毒殺されたことを聞く。一方指揮官アルサーチェが帰還したことを知ったアッスールは慌ててやって来て、その帰還の理由を問う。アルサーチェが女王からの呼び出しで、アゼーマ姫と結婚するためと答えるが、アゼーマ姫と結婚し玉座を狙っているアッスールにとっては容認し難いこと。二人の激しいやりとりがある。
つづく

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