第5幕/村の教会
 焼け残った教会の前で、盲目のバンドゥーラ弾きが嘆きの歌を歌っている。近くにはボロボロの姿になったセミョンの母の姿があった。遠くで砲弾の音が響く中、ソフィアがクレムボフスキーの花嫁として連れて来られ、結婚式が始まる。するとそこへセミョンが現れ、ソフィアを連れ出すと教会目がけて手榴弾を投げ込んだ。中にいた者たちに重傷を負わせることはできたが、セミョンとミコラはすぐにドイツ兵に捕えられ、処刑前の2人をトカチェンコが嘲笑いにやってきた。しかし今度は待機していたパルチザン部隊が2人を助けに現れ、トカチェンコは逆に捕えられてしまう。
 パルチザンの攻撃にドイツ兵は村から撤退し、セミョンとソフィア、ミコラとフローシャは互いに抱き合い喜んだ。しかし「自由を勝ち取るための戦いはまだまだ続く!」とレメニュークが力強く言い、皆は村に合流した赤軍の援軍と共に、これからも戦い抜くぞと歌うのだった。(幕)
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