第2幕/夕暮れの湖
(第1幕最後に流れた主題がハープと弦で再び現れ、次第に広がりをみせ盛り上がっていく)湖に白鳥の群れを見つけたジークフリート王子は、気晴らしに白鳥狩りをしようと湖畔に向かい、湖面を泳ぐ白鳥に向って弓を引いた。するとその内の一羽が突然美しい女性の姿に変わり、王子は一目で彼女に心を奪われてしまう。彼女の名はオデット姫。悪魔ロットバルトの呪いにより白鳥に姿を変えられ、夜の間この湖でだけ人間の姿に戻れるという。そして常に、ふくろうの姿に身を変えたロットバルトに監視されているのだ。周りにいる白鳥達も、彼女と同じく姿を変えられた娘達だった。(白鳥達が群舞や独舞を順番に踊り始める。全7曲中の4曲目が有名な「4羽の白鳥の踊り」)彼女の呪いを解く方法はたったひとつ、まだ誰とも愛を誓ったことのない男性と、永遠の愛を誓うこと。惹かれあう2人は互いに気持ちを確かめあうと、王子はオデット姫に明日の舞踏会へ来るようにと言い去っていった。夜明けが近付き空が白み始め、オデット姫や娘達は白鳥の姿に戻り湖へと帰っていった。
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