第3幕/宮殿の広間
宮殿の広間では、ジークフリート王子の花嫁を選ぶための華やかな舞踏会が開かれ、花嫁候補である各国の姫達が招かれていた。王妃が王子に誰を選ぶのかと聞くが、王子は昨日湖で出会ったオデット姫のことで心がいっぱいになっていたので、返事ができなかった。するとそこへオデットに瓜二つの、オディールという娘がやってきた。(6名の姫達の踊り、オディール登場の踊り、そして5曲「ハンガリー、ロシア、スペイン、イタリア、ポーランド」の民族色あふれる踊りが続く)王子はオディールをオデットと思い込み、彼女の登場に胸をときめかせ2人で踊り、オディールに永遠の愛を誓ってしまう。(ここでのグラン・パ・ド・ドゥは、最高難度の技であるオディールの32回転が入る大きな見せ場)ところがそのオディールは、悪魔ロットバルトの娘だった。全てはロットバルトの罠だったのだ。それを知った王子はただ茫然となり、ロットバルトとオディールは姿を消してしまう。ふと窓辺に目をやると、そこには本来愛を誓うべき相手、オデット姫の姿があった。
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