ジョルジエッタは戻ってきたミケーレに、飲んだくれのティンカを首にしたらと言う。ミケーレが、ふしだらな女房を殺さないために飲んでいるのさと答えると、ジョルジエッタはぎょっとすくむ。辺りが闇に閉ざされると、寝室に入らず佇んでいるジョルジエッタのところへミケーレが近付いてきて、去年、自分たちの赤ん坊が死んでしまってから、楽しく幸せだった生活が、すっかり変わってしまったと嘆く。彼は妻に、まだ寝ないのだろうと、昔の愛を求めるが、彼女は顔をそむけて寝室に入って行く。「売女」と歯軋りするミケーレ。
ミケーレは、妻が男を待っていると感づき、相手を見つけたら殺してやると叫ぶ。アリア「何もない、静かだ」が歌われる。ミケーレがパイプに火をつけようとマッチをすると、ルイジがそれを合図と勘違いして忍んで来る。ミケーレは彼を捕えて、首を締め上げつつ、女房との関係を白状しろと激しく迫る。ルイジは逃れようともがきながら、彼女を愛してると繰り返しながら息絶える。不穏な空気におののいたジョルジエッタは、夫の名を呼んでいる。ミケーレは、自分にもたれかかっているルイジの死体に急いで外套をかぶせて彼女を迎える。夫のただならぬ様子に、ジョルジエッタは許してと擦り寄って行く。彼女は外套はあるときは喜びを、あるときは苦しみを隠すと、昔夫が自分に言った言葉を繰り返すが、ミケーレは残酷に「あるときは罪を」といって外套を開く。倒れるルイジの死体、悲鳴を上げるジョルジエッタ。ミケーレは妻の顔を、無理矢理ルイジの遺体に押し付ける。(幕)
(C) 出谷 啓

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