第5幕 修道院の円形の部屋
逃げ出したレナータは修道院に身を置いていた。しかし悪霊に苦悶するレナータによって修道院は不穏な空気に包まれ、尼僧達も不安におののき始める。そこで尼僧院長はレナータを呼び出し宗教裁判にかけ、裁判長は随行員とともに悪魔払いを始める。しかしレナータに平穏は訪れなかった。そればかりか悪魔払いの儀式は修道女達を混乱させ、封じ込まれていた攻撃的な悪霊を呼び醒ましてしまった。炎の天使の幻影がレナータを制圧し、修道女たちはサタンを讃美し始める。メフィストフェレスは、レナータを救いだそうとするルプレヒトを阻止する。信奉者に救出された裁判所長がレナータに火炙りの刑を言い渡し、混乱の中幕が降りる。
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