第4幕 第1場/幕前
 魔術師チェリオと、魔女のファタ・モルガーナが罵り合っている。互いに魔法のリボンや魔法のピンを卑怯な手口だと責め合うが、結局は運命のカードゲームに負けたチェリオの分が悪そうだ。するとそこへ道化役者たちが現れ、ファタ・モルガーナを塔に閉じ込めると「さあ、今のうちに王子を助けなさい!」とチェリオに言った。
第2場/宮廷の広間
 トゥレフ王に続いて、二ネッテ王女になりすました黒人女スメラルディーナが、王子と共に広間へ入って来る。後から王の側近パンタロンやクラリーチェ王女などが続々と入場し、皆が王を讃え王座前のカーテンが開けられる。すると王女の椅子に1匹の大鼠が座っていたので皆は驚くが、魔術師チェリオが現れ魔法を解き、鼠は二ネッテ王女の姿に戻った。道化師のトルッファルディーノが黒人女の正体を暴き、全ての悪巧みを知った王は、大臣のレアンドレとクラリーチェ王女と共に3人を処刑せよと命じるが、それでは可哀想だとトルッファルディーノは3人を逃がす。そこへ塔から抜け出して来たファタ・モルガーナがやってきて、3人を包み込むと煙と共に消えてしまった。すっかり病気の治った王子と美しい王女を祝福して、人々が合唱する中、幕となる。
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