【ティレジアスの乳房
Les Mamelles de Tiresias
作曲:フランシス・プーランク
Francis Poulenc(1899~1963)
原作:ギョーム・アポリネール
Guillaume Apollinaire(1880~1918)戯曲「ティレジアスの乳房/Les Mamelles de Tiresias」
台本:ギョーム・アポリネールの戯曲「ティレジアスの乳房」より「前口上」、「第1幕」(8場)、「幕間」、「第2幕」(8場)をオペラの台本とした。
初演:1947年6月3日、パリ、オペラ・コミック座
演奏時間:全57分(プロローグ7分、第1幕28分、第2幕22分)
時と場所:1910年代、ザンジバル(リヴィエラの架空の町)
楽器編成:2Fl,2Ob,3Cl(Bs-Cl),2Fg/2Hr,2Tp,2T,Tub/Tim,Perc/Hp,Pf/Str
登場人物:テレーズ/Therese=ティレジアス/Tiresias=予言者(S),テレーズの夫/Le mari(Br),憲兵(Br),座長(Br),新聞記者(T),夫の息子(Br),プレスト/Presto酔っぱらいの賭博師(T),ラクフ/Lacouf酔っ払いの賭博師(Br),新聞売り(MS),兵士たち,女たち,男たち,町の人々 概説:原作者アポリネールは1916年、第一次世界大戦から負傷兵として帰還し、その翌年「ティレジアスの乳房」を書きあげ、この戯曲をシュールレアリズム演劇と名付けた。1939年、かねてからこの作品に共感していたプーランクは、「ティレジアスの乳房」を抜粋して、オペラの台本として使用する許可をアポリネール未亡人から取り付け、作曲に取り掛かった。1945年にオペラは完成したが、満足のいくティレジアス役のソプラノ歌手が見つからなかったことやディレクターの不在などで初演は1947年に行われた。奇想天外な筋立てと溢れるユーモアで、男女同権主義を揶揄し、大戦後の国策であった産児奨励を笑い飛ばし、真実の愛を訴えている。
by MI
最終更新:2009年4月28日
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