椿姫 La Traviata
ヴェルディ
Giuseppe Verdi
伊1813-1901
初演6.March.1853年3月6日/ヴェネツィア・フェニーチェ座/Teatro La Fenice,Venice
原作:デュマ・フィス/Alexandre Dumas fils
台本:伊語/ピアーヴェ/Francesco Maria Piave
演奏時間:第1幕30分/第2幕1時間/第3幕30分/合計約2時間
楽器編成
2Fl(Picc),2Ob,2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,Tub/Tim,Per(GC,Cym,Trgl,Tambrin)/Hf/Str
sul palco:Arpa,2Picc,4Cl,2Hr,2Tb,Nacch.,Picche.,Tamb
概説:
この作品はヴェルディにとって、唯一の現代劇オペラといえる。原作はフランスの劇作家デュマ・フィスの戯曲によっていて、フランス語の原作“La Dame aux Camelias”から、日本語に訳するに当たり、「椿姫」という題名を与えたが、ヴェルディのオペラのイタリア語タイトルは、La Traviata(道を踏み外した女、堕落した女)という。現在ではビゼーの「カルメン」、プッチーニの「蝶々夫人」とともに、世界の3大オペラといわれている。なお原作者のデュマ・フィスは、「モンテクリスト伯」や「三銃士」などを書いた、アレクサンドル・デュマ(大デュマ)と、ベルギー出身のお針子とのあいだに生まれた私生児で、この「椿姫」の原作を書いたのは24歳のときだった。ヒロインのヴィオレッタのモデルになったのは、実在のマリー・デュプレシスという女性で、彼女は当時の高級娼婦ドミ・モンドであったという。
(C) 出谷 啓
最終更新:2009年2月17日
RETURN
オペラ名曲辞典TOP