第4幕
 城内の中庭、一方に牢獄が見える。アリーゴは獄中の皇女に思いを寄せて、アリア「嘆きの日」をうたい、もし彼女が自分を許してくれなければ、死ぬほかはないと思い定めている。牢から出て来た皇女に、総督との親子関係を告白するので、彼女も再びアリーゴを許し愛が芽生える。プロチダがあらわれ、アラゴンからの救援の船が来ていると囁く。だが総督が、謀反人たちを処刑するよう命令する。それを聞いたアリーゴが、自分も一緒に処刑して欲しいと嘆願する。総督は自分を父親と呼ぶなら、2人を助けてやろうと交換条件を持ち出す。すると僧侶たちの合唱とともに、捕えられた島民たちと断頭台が見える。感極まったアリーゴは、この人たちを助けてくれるなら、子としてあなたに従いますと叫び、総督は死刑の執行を中止して、アリーゴと皇女の結婚を許し、反目するフランス人と、シチリアの島民の和解を図ろうとする。
(C) 出谷 啓
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