あらすじ:第1幕
カリフォルニアの金鉱山の麓。夕刻。一攫千金を夢見て集まった鉱夫達が酒場ポルカで酒を飲み、カードをしている。保安官のランスは一人煙草をふかしている。遠くからバンジョーの音が聞こえ、望郷の歌(原曲は老犬トレイ)を歌いながら、旅芸人のウォーレスが入ってくる。鉱夫達も合わせて歌うが、鉱夫のラーケンスのように、ホームシックで郷里に帰る者、あるいはカードでいかさまがバレて追い出される者もいる。そこへ運送会社の代理人のアッシュビーが現れランスに、まもなく盗賊のラメレスが逮捕されそうだという。鉱夫達はこの店の女主人で人気者のミニーのために乾杯をするが、鉱夫のソノーラとランスがミニーのことで喧嘩になる。ミニーはソノーラの銃を取り上げ、事なきを得る。ソノーラは砂金の入った袋をミニーに預け、ミニーは皆に聖書を読み、愛と神の救いを説く。そこへ郵便配達人がやってきて、見慣れぬ男を見たという。鉱夫達は故郷からの便りに一喜一憂し別室に引き上げてゆく。ランスとミニーだけになると、ランスは彼女に結婚を申し込む。しかしミニーは断る。ランスのアリア「ミニーよ、私が家を出てから」。ミニーの情熱的なアリア「ソレダートにいたとき」。バーテンのニックがよそ者のジョンソンを連れてくる。ジョンソンはミニーと顔を合わせると、いつかモントリーで彼女に合ったことを思い出し二人は意気投合する。心穏やかではないランスはジョンソンの素性を問いただすが、その場はミニーが保証して、ひとまずワルツを踊る。しばらくしてアシュビーが盗賊ラメレスの部下カストロを捕らえてやってくる。カルロスはすきをみてジョンソン、つまり盗賊の首領ラメレスに、仲間が来て口笛を吹くと告げる。鉱夫達はミニーとジョンソンを残し、カストロに案内させ盗賊狩りに出かける。二人っきりになったジョンソンはミニーの美しさを讃え、ミニーも次第にジョンソンに惹かれていく。愛の二重唱。するどい口笛が聞こえて、バーテンのニックが盗賊に気をつけろという。鉱夫から預かった砂金は命をかけて守ると言うミニー。別れを告げ帰ろうとするジョンソンに、ミニーは今晩彼女の小屋で待っていると告げる。
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