第2幕
ルツェルン湖を見下ろす丘の上。夕暮れ近く。狩人が家路を急ぎ、村人は夕べの祈りを捧げる。ハプスブルク家の王女マティルドが密かに現れ、アルノールへの想いを歌う。ロマンス「暗い森」。アルノールが現れる。身分の違いに絶望するアルノールだが、マティルドの愛を確かめ、彼女のために入隊する決意を固める。二重唱「あなたは私の魂から秘密をもぎ取りました」この時人の気配がするので、マティルドは急ぎその場を立ち去る。テルとヴァルターが現れる。テルはアルノールの態度を不審に思い後を付けて、マティルドとの関係を知った。テルはアルノールに祖国愛を説くが、アルノールはマティルドと共にこの土地を去るという。そこでテルは、彼の父メルクタールがジュスレルの部下に殺されたことを伝える。復讐心に燃えるアルノールは自らの恋を諦め、スイス解放運動に身を捧げることを誓う。スイス各州の代表者が集まり、テルの呼びかけに応じてジュスレルへの反旗を翻し、独立を誓い合う。
つづく
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