【基礎データ】
ロシアの皇太子
Der Zarewitsch
Russian Peasant
フランツ・レハール
Franz Lehar(オーストリア1870-1948)
台本:ハインツ・ライヒェルト
Heinz Reichert
べーラ・イェンバッハ
Bela Jenbach(独語)
原作:ガブリエラ・ザポルスカ(ポーランド)の戯曲「ロシアの皇太子」より
Gabryela Zapolska
初演:1927年2月21日
ドイツ芸術劇場(ベルリン)
演奏時間:(第1幕40分、第2幕30分、第3幕20分) 合計約1時間30分
概説:原作はロシアのピョートル大帝(1672-1725)の息子、アレクセイ・ペトロヴィッチ(アリョーシャ)の半生を基に書かれている。ベルリンでの初演ではレハール自身が指揮をし、20世紀前半を代表するテノール歌手、リヒャルト・タウバーがタイトルロールを歌い、大成功を収めた。全体的に美しく心躍る曲が多いが、それが悲劇的な場面の歌を一層引き立たせる効果をもたらしている。クライマックスで歌われるソーニャの<なぜ春に5月は一度しか来ないの Warum hat jeder Fruehling ach nur einen Mai>は、悲壮感に溢れ心を締め付ける。他にもレハールならではの旋律が随所に組み込まれ、彼自身が最も愛した作品だと言われている。
by Ikumi
最終更新:2008年9月23日

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