第2幕 パリのベルケンフィールド伯爵夫人邸
ベルケンフィールド侯爵夫人の邸宅では、マリーが礼儀作法、バレー…と稽古に励んでいるが、慣れない上流階級のしきたりに苦労する毎日だった。シュルピス軍曹も、今ではこの家の執事として働いている。マリーが入ってくると、公爵夫人のピアノ伴奏で歌のレッスンがはじまる。しかしマリーは懐かし「連隊の娘」を歌い出す。一人になったマリーは楽しかった連隊での生活を思い出し、アリア「身分も富も」を歌う。その時、今や大尉に昇進したトニオと連隊がやって来る。トニオはマリーに求婚するが、伯爵夫人はマリーが、実は自分の子どもであると告白し、マリーとクラーケントルプ家との婚約が決まっていることを告げる。クラーケントルプ伯爵夫人の一行が到着し、マリーが結婚証明書にサインをしようとするその時、トニオが現れてそれを妨げる。マリーは孤児として連隊で育てられた自らの生い立ちを正直に告白し、それでも実母に従いサインすると言う。ベルケンフィールド侯爵夫人はその正直な心に打たれて、ついにマリーとトニオの結婚を許す。人々は「フランス万歳」と叫び、喜びのラタプランで幕。
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