今月のご挨拶
9月になりました。今月のご挨拶は、できるだけ月末の数時間に書くようにしています。ということで、8月31日の夜の話題は、なんといってもサッカーのW杯出場決定の勝利です!本田も香川もいないチームで、ちょっと心配でしたが、どっこい若手が活躍して、いい結果となりました。サッカーの思い出ですが、1982年のスペインW杯の試合を、巨匠チェリビダッケの指揮講習会が開かれていた、ドイツのトリヤーという町でTV観戦をしました。試合はドイツ対、私が当時留学していたオーストリアでした。もちろんレストランのすべての人はドイツを熱烈に応援していたのですが、私は一人心の中でオーストリアを応援しました。ドイツは最強国の一つであり、オーストリアは最弱国ですが、その日の試合に限り、ゼロゼロが続き、最後にオーストリアがゴールを決めました。私は思わず飛び上がり「トアー!」と叫んだところで、そこがドイツだと気がつき、周りの冷たい視線を感じました。レストランのドイツ人にとっては、外国人、それも日本人がオーストリアを応援していることは、奇妙に見えたことでしょう。
音楽もサッカー同様、若い頃に大きなステージを経験できると、大きく伸びます。似たような表現では、天井の高い家に住むと大物になる・・というCMがありましたが、これもそうだと思います。天井の高いところで音楽の練習すると、空間の響きを感じることができるので、とてもいい効果があります。
また最近強く感じるのですが、それぞれの時代の音があると思います。8月27日に私が運営する日本橋オペラの特別公演として、ドイツ人のオスカー・ヒッレブラントさんに出演していただきました。お話の中で、オスカーさんがカラヤンとザルツブルクで「さまよえるオランダ人」の主役を歌っていたことを知りました。そして、私がその練習や公演を聞いていたということを思い出しました。あの時代の、あの音は、もうここにはないのです。


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