Allegri , Gregorio
グレゴリオ・アレグリ
伊 1582-1652
作曲家、司祭、カストラート歌手。
アレグリは、ルネサンス音楽後期の宗教音楽の楽派であるローマ楽派に属する。ローマ楽派の代表的作曲家は、無伴奏(ア・カペラ)の合唱曲で著名なパレストリーナ(1525?-1594)であるが、アレグリはその孫弟子ということになる。
1591年サン・ルイジ・デ・フランチェスキの聖歌隊に入団、そこでジョバンニ・マリア・ナニーノに音楽の手ほどきを受ける。1607年〜1621年フェルモ聖堂の合唱指揮者をつとめ、1629年から亡くなるまで生涯にわたり、ローマ教皇ウルバスヌ8世の庇護のもと、システィーナ礼拝堂の聖歌隊の地位に留まった。
アレグリはおびただしい数のミサ曲、モテット、テ・デウム、マニフィカト、協奏曲などを作曲したが、彼の代表作として音楽史に頻繁に登場するが『ミゼレーレ』である。『ミゼレーレ』は4声部と5声部からなる無伴奏の二重合唱曲で、1630年代に作曲され、システィーナ礼拝堂の門外不出の秘曲とされていた。しかし、1770年14歳のモーツァルトがこれを聴き、記憶をたよりに記譜したことから、翌年1771年にイギリスで出版され、世界に広まった。
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