Bach, Johann Christian
ヨハン・クリスティアン・バッハ
独 1735-1782
作曲家。
ヨハン・セバスティアン・バッハと彼の2人目の妻アンナ・マクダレーナの末息子。
ミラノのバッハ、ロンドンのバッハと呼ばれる。
父のいとこであるヨハン・エリアス・バッハ、シュナイダー、アルトニコル、兄のヴィルヘルム・フリーデマン、ベルリンのカール・フィリップ・エマヌエル・バッハより音楽を学ぶ。
15歳で父を亡くし、その後ベルリンに出、ハッセのイタリア・オペラに惹かれ、1756年にイタリアへ移り、リッタ伯爵の楽長となる。伯爵の援助でボローニャでマルティーニ神父に教えを受ける。1760年、カトリックに改宗し、ミラノ大聖堂のオルガニストに着任。
この間にトリノとナポリで初期のオペラ作品を上演、オペラ作曲家として名を挙げる。
1762年、イギリスへ渡り、王立劇場その他で常任の作曲家となった。オペラ「オリオーネ」で成功、この曲で初めて英国の管弦楽にクラリネットが用いられた。
1763年、王妃シャーロットの音楽教師となり、貴族の音楽教師として引く手あまたとなる。
1764年、父の弟子だったアーベルとともに,予約演奏会シリーズの「バッハ=アーベル・コンサート Bach-Abel-Concerts」を開催。ロンドンを訪れていたモーツァルトと親交を結び、多大な影響を与えた。クリスティアンのピアノ曲は、モーツァルトのピアノソナタの先駆となっている。
68年、イギリスの公開演奏会で初めてピアノを導入。
ナポリ派の様式で書かれたイタリア語のオペラ多数。
ドイツに留まらず外国で活躍したこと、イタリア音楽を身につけたこと、カトリックに改宗したこと、オペラ作曲家であったことなど、バッハ一族の中で特異な存在といえる。
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