Bach, Wilhelm Friedemann
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ
独 1710-1784
作曲家、オルガニスト。
ヨハン・セバスティアン・バッハと、最初の妻マリア・バルバラの第2子で長男。
父より音楽教育を受ける。父が彼のために書いたものには、オルガン小曲集 Orgelbuchlein、ヴィルヘルム・フリーデマンのための音楽帳
Clavierbuchlein vor Wilhelm Friedemannに書き込まれているインヴェンションとシンフォニア、6つのオルガン・ソナタ、9つの小プレリュード、平均律クラヴィーア曲集 Wohltemperiertes Clavierなどがある。
1726〜27年、メルゼブルクのブラウンにヴァイオリンを師事。
1729年よりライプツィヒ大学で法律、哲学、数学を学ぶ。
1733〜46年、ドレスデンのゾフィー教会のオルガニスト。しかしカトリック優遇と、イタリア音楽寄りの地であったことから辞職。
1746年、ハレの聖母教会のカントル、音楽監督。しかし数々のもめ事を起こし、教会当局との関係が悪化、1764年、ハレの職を辞し、以後定職に就くことはなかった。
ライプツィヒ、ゲッティンゲン、ベルリンなどを転々とし、貧困のうちに世を去る。
ヨハン・セバスティアンの音楽家になった4人の息子のうち、最も才能がありながら、風変わりな性格のため社会的には成功しなかった。
とはいえ、モーツァルト以前に自由な音楽活動をした音楽家であった。
父の剽窃など不正行為もあり、ブラッハフォーゲルの小説「フリーデマン・バッハ」では酔っぱらいで嘘つきの主人公として描かれている。
クラヴィーア・ソナタ、クラヴィーア・コンチェルトの先駆者であり、他には多数のカンタータ、交響曲、オルガン曲がある。兄弟中最も父親に近い作風といわれる。
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