Tekla Badarzewska-Baranowska
テクラ・バダジェフスカ=バラノフスカ
ポーランド 1834-1861
警官の娘としてワルシャワに生まれる。(生年は1838年という説もある)1851年、17歳の時「乙女の祈り」を作曲、出版。翌年、重版され、その後もワルシャワで順調に版を重ねる。1859年、パリの音楽雑誌「ルヴュ・ミュジカル」の小品の楽譜コーナーに掲載されたことで人気に火がつき、一気に広まった。当時、世界中で百万部以上が売れたという。当時のサロンでは、短く美しく、かつそれほどテクニックが高度ではなく気軽に弾けるピアノ小品の需要が高く、そのニーズにぴったりだったと言える。
結婚し、5人の子供に恵まれるが、1861年、27歳で死去。死因は不明。ワルシャワの墓には、乙女の祈りの楽譜を持つバダジェフスカの像がある。
彼女に関する資料は、第2次大戦でその大半が焼失し、演奏活動の詳細も、夫がどのような人だったのかもわかっていない。
「乙女の祈り」は日本でもよく知られているが、本国ポーランドではそれほど有名なわけではないという。
他にも数十曲のピアノ作品があり、どの曲も透明な雰囲気を持つ佳品である。
ポーランド語ではバダジェフスカではなく、ボンダジェフスカという発音。
代表作:
乙女の祈り
マズルカ「甘い夢」
第2の乙女の祈り
田舎小屋の思い出
森のこだま
叶えられた祈り
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