Boulanger, Lili
リリ・ブーランジェ
仏 1893-1918
作曲家。音楽教育家として名高いナディア・ブーランジェの妹。
幼い頃から病弱で早世した。作品にも悲哀の影がある。
1909年、パリ音楽院入学、コサード、ヴィダル、フォーレに学ぶ。1913年、カンタータ「ファウストとヘレネ」により、女性として初めてローマ賞を獲得。
受賞に伴う招待でローマのヴィッラ・メディチに赴いたが、一次大戦勃発により、滞在を中断せざるをえなかった。姉ナディアとともに、戦争に動員された音楽院生のための仏米支援委員会を設立。
晩年は腸結核を患いながらも、声楽曲を中心に多くの作品を残した。
◆合唱と管弦楽と独唱
詩篇第129篇
詩篇第130篇
古い仏教の祈り
◆歌曲
ジャムの詩による連作歌曲「空の開けたところ」
◆オペラ
メーテルリンクの台本による「マレーヌ姫」(未完)
◆交響詩
ある春の朝に D'un matin de printemps(1917-18)
ある悲しき夕べに D'un soir triste(1917-18)
◆ピアノ
行列 Cortege(1914)
ある古い庭から D'un vieux jardin(1914)
主題と変奏 Theme et variations(1914)
◆その他
ソプラノ、オルガン、弦楽4重奏、ハープのための「哀れみ深きイエス」(最後の作品。死の床で姉に口述筆記させた)
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