Boulez, Pierre
ピエール・ブーレーズ
仏 1925-
作曲家、指揮者。前衛音楽の旗手。
パリ音楽院、ダンドゥロのクラスで和声、オネゲルの夫人ヴォラブールに対位法を学び、メシアンの門下となり、レーボヴィッツからは十二音技法を学ぶ。
シェーンベルクを否定するも、シェーンベルクの弟子のジョン・ケージと交流があり、ケージの偶然性の音楽の影響を受ける。しかしケージと違い、細部は演奏の際の偶然が左右しても、曲そのものは作曲者の意図した通りにあるべきとするブーレーズの音楽は、管理された偶然性と呼ばれ、伝統的音楽構造が弱いケージとは異なる種類の不確定性音楽と言われる。
66年バイロイト音楽祭にデビュー、71年BBC響主席指揮者、ニューヨークフィル音楽監督。
フランス国立の IRCAM イルカム(Institut de Recherche et Coordination Acoustique / Musique 音響・ 音楽の探求と調整の研究所) の初代総裁。イルカムはフランス現代音楽に大きな影響を及ぼしている。
作曲の他、音楽関係の数々の著作もある。
◆ピアノ曲
ピアノソナタ 第1番 シェーンベルクの影響
ピアノソナタ 第2番
ピアノソナタ 第3番 マラルメの影響で作曲。管理された偶然性の代表としてよく引き合いに出される。
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