Busoni, Ferruccio Dante Michelangelo Benvenuto
ダンテ・ミケランジェロ・ベンヴェヌート・フェルッチョ・ブゾーニ
伊→独 1866-1924
作曲家、ピアニスト。
父はクラリネット奏者、母はピアニスト。10歳でウィーンでコンサートを開き、グラーツに移住、マイアーに作曲を師事。12歳で自作のスタバトマーテルを指揮。ウィーンではブラームス、リストと出会い、1886年ライプチッヒに移ってチャイコフスキー、マーラーらと親交を結ぶ。1888年、バッハの鍵盤楽曲の校訂版に着手。今日「ブゾーニ版」として知られる。同年、ヘルシンキ音楽院ピアノ科教授。1891年からボストン・ニューヨークで活動、1894年ベルリンに移る。1913〜15年、ボローニャ音楽院院長、1920年にベルリン音楽大作曲科教授。バルトークやシベリウスら新人の作品の初演を行い、後の時代を担う作曲家の後押しをした。調性のない音楽として革新的な作品、ソナチネ第2番(1912)は拍子記号もなく、リズムも不定形。1907年の著作、新音楽美学試論(Entwurf einer neuen Asthetik der Tonkunst)では、長調と短調、またソナタ形式偏重主義からの脱却を唱え、さまざまな革新を提起し、電子音楽や微分音を論じた。
代表作:
◆ピアノ曲
ソナチネ第1番
ソナチネ第2番
ソナチネ第3番「子どものために」
ソナチネ第4番「キリスト生誕1917年の日に」
ソナチネ第5番「大ヨハン・セバスチャン氏に」
24のプレリュード Op.37
対位法的ファンタジー
◆ピアノ協奏曲
◆オペラ「トゥーランドット」
 オペラ「ファウスト博士」(未完 弟子のヤルナハが補筆)
◆他作曲家の作品からの編曲
バッハ:トッカータ Cdur BWV564
バッハ:シャコンヌ (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ dmoll)
リスト:ラ・カンパネラ
リスト:メフィスト・ワルツ第1番
モーツァルト:ドン・ジョバンニより、セレナード
ワーグナー:神々の黄昏より、ジークフリートの葬送行進曲
ビゼー:ソナチネ第6番「カルメン・ファンタジー」
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