Busser, Henri
アンリ・ビュッセール
仏 1872-1973
指揮者、オルガニスト、作曲家。
父がオルガニストを務めていたトゥールーズ大聖堂の聖歌隊員としてクンツのもとで音楽を習う。1885年からはパリのニデルメイエール音楽学校、1889年からはパリ音楽院で学び、オルガンをフランクとヴィドールに、作曲をギロー、グノーに学んだ。1892年、サン=クルーのオルガニスト。1893年、カンタータ「アンティゴヌ」でローマ大賞。
1900年からシャトー・ドー劇場、1902年からオペラ・コミック座、1905〜39年にはオペラ座の指揮者を務める。30年間に渡って芸術アカデミーで、ローマ賞受賞者のカンタータとヴィッラ・メディチに招待された奨学生の作品を指揮した。
1904〜38年、パリ音楽院で合唱科教授、1931〜48年には作曲科教授。
1939〜40年にはオペラ・コミック座、1946〜51年にはオペラ座の監督。1938年、フランス学士院の会員となった。
作品は、オペラが有名な他、ドビュッシーのピアノ曲「小組曲」の管弦楽版の編曲者としても知られる。
代表作:
管弦楽組曲「ヴィッラ・メディチにて A la Villa Medicis」op.4
交響詩「ヘスペリデスの花園のヘルクレス Hercule au jardin des Hesperides」op.18(初演:1900)
◆オペラ
ダフニスとクロエ Daphnis et Chloe(初演 1897)
コロンバ Colomba(原作メリメ 初演1921)
コリント人の婚礼 Les noces corinthiennes(台本フランス 初演1922)
イールのヴィーナス(原作メリメ 1964)
◆著作
作曲提要 Precis de composition(1942)〔邦訳「作曲提要」池内友次郎訳(教育出版 1953)〕
楽器法(管弦楽法)概論 Traite d'instrumentation(1933)〔邦訳「楽器編成応用概論」池内友次郎訳(教育出版 1953)、改訂版(全音楽譜出版社1983)〕
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