アンドレ・カンプラ
Campra, Andre
仏 1660 - 1744
作曲家。1674年、生まれ故郷のエクス=アン=プロヴァンスで少年聖歌隊員となり、ポワトヴァンから音楽教育を受ける。
1681年からアルル、1683年からトゥールーズ、1694年から7年間はパリのノートルダム大聖堂で楽長。
1697年に上演されたオペラ・バレ「優雅なヨーロッパ」で大成功を収め、舞台音楽作曲家としての名声を得る。1700年には「エジオーヌ」でも成功。この年、カンプラは舞台作品による収益を確保するため、「エジオーヌ」の他にも将来の全作品に渡って総譜の出版の収入が固定報酬となるよう、出版社バラールと契約している。
1723年、ヴェルサイユの王室礼拝堂の副楽長となる。
イエズス修道会やコンティ家と交流し、1722年には、コンティ家で音楽監督となり自作のモテット集を刊行。
王立音楽アカデミーでは指揮者として活躍、1718年には、同アカデミーへの貢献に対し、年金が支給されることとなる。
リュリとラモーの間を結ぶフランス舞台音楽作曲家として重要な位置を占める。
初期のフランスの世俗カンタータに大きく貢献した。宗教曲、世俗曲両方において活躍し、華やかなフランス・バロックの作風。
代表作:
◆宗教作品
モテット集 Motets 5巻
ミサ曲「神の大いなる栄光のために Ad majorem Dei gloriam」
詩篇曲集 Psaumes 2巻
テ・デウム Te Deum
◆トラジェディ・リリック
エジオーヌ Hesione
アレテューズ、または愛の復讐 Arethuse ou la Vengeance de l'Amour
タンクレード Tancrede
アルシーヌ Alcine
イポダミー Hippodamie
イドメネ Idomenee
アシルとデダミー Achille et Deidamie
◆オペラ・バレ
優雅なヨーロッパ L'Europe galante
ミューズたち Les Muses
ヴェネツィアの祭り Les Fetes venitiennes
◆バレエ
ヴェネツィアの謝肉祭 Le Carnaval de Venise
リュリ氏の断片 Les Fragments de M. de Lully
ヴィーナスの愛とマルスの愛 Les Amours de Venus et de Mars

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