マリーア・ルイージ・ゼノビオ・カルロ・サルヴァトーレ・ケルビーニ
Cherubini, Maria Luigi Zenobio Carlo Salvatore
伊→仏 1760 - 1842
作曲家。
チェンバロ奏者の父から音楽の手ほどきを受ける。 1778年レオポルト大公から数年間の奨学金を受け、ヴェネツィアおよびミラノでサルティに師事。対位法様式と舞台音楽作曲を学ぶ。1779年まで主として教会音楽を中心に作曲活動をし、1780年に「クイント・ファビオ」でオペラ・デビュー。
その後はオペラ作曲家となり、ロンドンで宮廷作曲家に任命されるなど欧州各地で活躍、各地の劇場のために作品を書く。
1786年にパリに移り住み、フランス語オペラを次々と発表。1795年、新たに設立されたパリ音楽院の5人の視学官の一人となる。
1805年、ウィーンでドイツ語の台本によるオペラ「ロドイスカ」を上演、1806年には「ファニスカ」が初演される。シェーンブルン宮殿内の演奏会を指揮し、ハイドンやベートーヴェンと交流をもった。 ベートーヴェンは1823年の手紙でケルビーニを「同時代人の中で私がもっとも評価する人物」と呼んでいる。ケルビーニのオペラ「二日間」は、救出オペラとしての性格や音楽的構成の面においても、ベートーヴェンの「フィデリオ」に大きな影響を与えた。ベートーヴェンはケルビーニの音楽から多くを学び、交響曲や「ミサ・ソレムニス」にもケルビーニの影響が見られる。
1806年、パリに戻り、1808年からは教会音楽作曲家として活動、名声を得る。
1822〜42年、パリ音楽院の院長。死去の前月まで務め、フランス内外の音楽教育に多大な影響を与えた。
作品:
◆器楽
チェンバロソナタ(6曲)
弦楽四重奏曲(6曲)(1814,1829,1834,1835,1837)
弦楽五重奏曲(1曲)(1837)
交響曲 ニ長調(弦楽合奏)(1815)
◆声楽
ハイドンの死に寄せる歌 Chant sur la mort de Haydn(3声、オーケストラ)(1805年ハイドン死亡との虚報を受け作曲)
春 La primavera カンタータ(4声、ピアノまたはオーケストラ)
◆教会音楽
ミサ曲(15曲)
◆オペラ
クイント・ファビオ Il Quinto Fabio
シリアのアドリアーノ Adriano in Siria
見捨てられたアルミーダ Armida abbandonata
エトルリア王メッセンツィオ Il Messenzio, re d'Etruria
3人の女たちの花婿、誰のものにもならない夫 Lo sposo di tre, marito di nessuna
ジュリオ・サビーノ Il Giulio Sabino
アウリスのイフィジェニーア Ifigenia in Aulide
デモフォン Demophon
ロドイスカ Lodoiska
エリザ,またはモン・サン・ベルナール氷河旅行 Eliza ou le voyage aux glaciers du Mont Saint-Bernard
メデア Medee
ポルトガルの宿 L'hotellerie portugaise
罰 La punition
二日間、または水運び人 Les deux journees, ou Le porteur d'eau
アナクレオン、またはつかの間の恋 Anacreon ou l'amour fugitif
ファニスカ Faniska
ピンマリオーネ Pimmalione
クレシェンド Le Crescendo
オリンピアデ Olimpiade
インドのアレッサンドロ Alessandro nell'Indie
イダリーデ L'Idalide
アンジュ家のマーグリット Marguerite d'Anjou
女囚人 La prisonniere(ボワエルデューと共作)
エピクロス Epicure(メユールと共作)
水車小屋の小娘 La Molinarella
水車小屋の娘 La Molinara
作品:管弦楽曲DB
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