Dowland, John
ジョン・ダウランド
英 1563-1626
作曲家、リュート奏者。
1579〜84年、パリのイギリス公使ヘンリー・コーバム卿と後任のエドワード・スタッフォード卿に仕えパリに随行、カトリックに改宗。
1588年、オクスフォード大学クライストチャーチで音楽学士となる。
王室リュート奏者になることを望むが、カトリック教徒のためなかなか果たせず各地を遍歴する。
1594〜95年、ヴォルフェンビュッテルのブラウンシュヴァイク公の宮廷とカッセルのヘッセン方伯の宮廷に仕え、その間イタリア各地を旅する。
1598〜1606年、リュート奏者としてデンマーク王クリスチャン4世の宮廷に仕え、イギリスとデンマークを行き来する。しかし多額の負債のためイギリスに戻り、ロンドンに落ち着く。ウォルデン卿のリュート奏者を経て、1612年に念願の王宮付き「リュート奏者 Musician for the lutes」となった。
リュート伴奏歌曲が多数。詞も自身の作と考えられている。作品は欧州各地に広がり人気を呼び、同時代においても編曲が多くなされ、その流れは現在まで続いている。
2006年には、ロックシンガーのスティングがダウランドの曲をリュート伴奏によりほぼ原曲通り歌ったアルバム「ラビリンス」を出すなど、古楽のジャンルを超えて広がっている。
最もよく知られるのは、1600年出版の歌曲集第2巻の第2曲「流れよわが涙」(涙のパヴァーヌ)で、さまざまな形態で広く演奏される。
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