Duparc, Henri
アンリ・デュパルク
仏 1848-1933
作曲家。
ヴォジラール街のイエズス会学校に通い、教授であったフランクにピアノを師事。卒業後もフランクに作曲を師事した。フランクはデュパルクの唯一の師である。
1868年には歌曲集を、1869年にはピアノ曲集を初出版。
1870年には傾倒するワーグナーの「ヴァルキューレ」の初演に立ち会うため、サン=サーンスとともにミュンヘンへ行く。
1871年、ビュシーヌやサン=サーンスとともに国民音楽協会を創設、事務局長に就任。
自身に厳しく、一部の作品を残し大半を破棄したため、現在では歌曲が十数曲、ピアノ数曲、オーケストラ曲数曲、モテット1などが残っているのみである。
1875年頃から神経疾患を患い、1885年、37歳でパリを去り、ピレネー山麓で劇音楽の作曲を10年間続けるが、その作品も破棄。晩年は失明し、南フランスで死去。
ドイツリートの模倣から離れたフランス語歌曲の進化の先駆であり、フランス音楽の発展に多大な影響を及ぼし、それはフォーレやドビュッシーにつながる流れとなった。
代表作:
◆声楽
13の歌
◆ピアノ
つれづれ帳 Op.1
ボーリュー
◆管弦楽
交響詩「レノール」

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