Einem, Gottfried von
ゴットフリート・フォン・アイネム
オーストリア 1918-1996
作曲家。
1934年、イギリスに語学留学。ウィーンで兵役に就き、その後ヒンデミットに師事するためベルリンに移るが、ヒンデミットはベルリン音楽大学の職を離れた後だったため、プロイセン国立歌劇場(現ベルリン国立歌劇場)のカペルマイスター兼コレペティートルとして雇われ、現場で音楽を学ぶ。
1941〜43年、ブラッハーに作曲を師事、バレエ「トゥーランドット姫」で成功。
ウィーンで作曲委嘱を受けてオペラ「ダントンの死 Dantons Tod」を書き、1946年に完成、1947年のザルツブルク音楽祭での初演で成功、世界的名声を得る。
ウィーンのコンツェルトハウス協会の企画顧問を務め、1948年にはザルツブルク音楽祭運営委員、後には同地の音楽評議会会長に就任。
また作詞家作曲家音楽出版者協会の会長。1965年、ウィーン音楽アカデミーで作曲家教授。
作風は、ジャズ、新古典主義、12音技法などの手法を併せ持つ。
代表作:
4つのピアノ曲 op.3(1943)
ヴァイオリン・ソナタ op.11(1949)
2つのカプリッチョ op.36(チェンバロ)(1973)
弦楽四重奏曲 op.45(1976),op.51(1978)
◆管弦楽曲
カプリッチョ op.2(1943)
協奏曲 op.4(1943)
フィラデルフィア交響曲 Philadelphia Symphonie op.28(1960)
ウィーン交響曲 Wiener Symphonie op.48(1976)
ピアノ協奏曲 op.20(1955)
ヴァイオリン協奏曲 op.33(1967)
◆オペラ
ダントンの死 Dantons Tod op.6(原作ビューヒナー、台本ブラッハー、アイネム 初演ザルツブルク 1947)
審判 Der Prozess op.14(原作カフカ、台本ブラッハー、クラマー、1950-52 初演1953)
亀裂 Der Zerrissene op.31(原作ネストロイ、台本ブラッハー、1961-64、初演1964)
老婦人の訪問 Der Besuch der alten Dame op.35(台本デュレンマット、初演1971)
たくらみと愛 Kabale u. Liebe op.44(原作シラー、初演1976)
イエスの結婚 Jesu Hochzeit op.52(台本イングリッシュ 初演1980)
◆バレエ
トゥーランドット姫 Prinzessin Turandot op.1(初演ドレスデン 1944)
黄金の子牛のロンド Rondo vom Goldenen Kalb op.13(1950、初演1952)

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