エドワード・エルガー
Elgar, Edward
英 1857ブロードヒース - 1934ウスター
父は楽器商で、ウスターのカトリック聖ジョージ教会のオルガニストでもあった。父より音楽の手ほどきを受けるが、ピアノなどさまざまな楽器はほぼ独学で習得。ヴァイオリンは1879年、ポリッツァーに学ぶ。
その後しばらくは故郷でヴァイオリンを教え、作曲をし、合唱やアマチュアオーケストラの指揮、教会オルガニストをしていた。
1889〜91年にはロンドンに出て作曲活動。この時期はあまり認められなかった。
1893年にウスターで最初の合唱作品「黒騎士」が上演され、1896年にはウスター音楽祭でオラトリオ「キリストの光
Lux Christi」、北部スタッフォードシャー音楽祭でカンタータ「オラフ王」が上演され、注目を集める。
1899年の「エニグマ変奏曲」のロンドン初演は評判となり、その名声は欧州各国に広がる。
1900年のオラトリオ「ゲロンティアスの夢」で大成功。
1904年、ナイトに叙せられる。
1905〜08年、バーミンガム大学で講義を行う。1924年、国王の音楽師範となる。
ケンブリッジ大学、イェール大学、オクスフォード大学より名誉博士号を受け、ロンドン交響楽団の首席指揮者も務めた。
1934年、准男爵の称号を得る。
パーセル以降、大作曲家不在だったイギリスでは、エルガーの存在は非常に大きなものであった。
威風堂々第1番には、国王エドワード7世の要望により歌詞「希望と栄光の国」が付けられ、第2の国歌として愛唱される。
R.シュトラウスはエルガーを「イギリス初の進歩的な作曲家」と評した。
作品:
◆管弦楽
エニグマ変奏曲 Enigma Variations op.36
序奏とアレグロ op.47
弦楽のためのセレナーデop.20
交響曲 第1番 op.55
交響曲 第2番 op.63
ヴァイオリン協奏曲 op.61
チェロ協奏曲 op.85
愛の挨拶 (ピアノ曲の編曲)
行進曲「威風堂々」第1〜5番 Pomp and Circumstance op.39
序曲:
フロワサール Froissart
コケイン Cockaigne op.40
南国で In the South
組曲:
子供の魔法の杖 The Wand of Youth
セヴァーン川組曲 Severn Suite
子供部屋組曲 Nursery Suite
◆合唱とオーケストラ
黒騎士 The Black Knight
カンタータ オラフ王 King Olaf op.30
聖ジョージの旗 The Banner of St. George
カラクタクス Caractacus op.35
◆オラトリオ
ゲロンティアスの夢 The Dream of Gerontius op.38
使徒たち The Apostles op.49
神の国 The Kingdom op.51
◆バレエ
真紅の扇 op.81
作品:管弦楽曲DB
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