Glinka,Mikhail Ivanovich
ミハイル・イヴァノヴィチ・グリンカ
露 1804ノヴォスパススコエ - 1857 ベルリン
近代ロシア音楽の父と言われる。
サンクトペテルブルクの貴族寄宿学校で学ぶ。フルート、ヴァイオリンを習い、ピアノはマイヤーに師事。
1820年、運輸省の官吏となる。28年、退官し、その後ミラノ、ローマ、ナポリへ旅し、ドニゼッティ、ベッリーニ、メンデルスゾーン、ベルリオーズと交流。
1833〜34年、ベルリンでデーンに教会音楽と和声学を学ぶ。サンクトペテルブルクに戻り、最初のオペラ「皇帝にささげた命」で成功を収める。それがきっかけに宮廷礼拝堂合唱団の合唱長に任命される。1839年に辞任。
次のオペラ「ルスランとリュドミラ」が1842年に初演されるが、作品は不評に終わる。
1844年、ロシアを去り、パリでベルリオーズと協力して活動。1845年にスペインを訪れ、その後2年間スペインの民俗音楽にとり組む。1852〜53年、ベルリンに滞在、マイヤーベーアと知り合う。
ロシア国内外に旅を続け、異文化を反映させつつ、ロシア民俗音楽の特徴を加味した作品を書き、その流れは次世代に受け継がれ、ロシア国民楽派へとつながっていく。
代表作品:
モーツァルトの歌劇 「ドン・ジョバンニ」の主題による変奏曲(ピアノ)
アリャービエフの「ナイチンゲール」の主題による変奏曲(ピアノ)
ロシアの主題によるカプリッチョ(ピアノ1台4手)
ヴィオラ・ソナタ ニ短調
悲愴三重奏曲 Trio pathetique ニ短調(ピアノ、クラリネット、ファゴット)
弦楽四重奏曲 ニ長調、ヘ長調
七重奏曲 変ホ長調(オーボエ、ファゴット、ホルン、ヴァイオリン2、チェロ、コントラバス)
ロシアの2つの主題による交響曲 ニ短調
ワルツ−ファンタジー Valse-fantaisie ロ短調(原曲はピアノ。1845年に管弦楽化、1856年に再管弦楽化)
スペイン序曲 第1番、第2番
カマリンスカヤ Kamarinskaya(ロシアの舞踊歌の主題によるスケルツォ。原題〜婚礼歌と舞踊歌 Svadebnaya i plyasovaya)
連作歌曲「ペテルブルクとの別れ Proshchaniye s Peterburgom」
オペラ「皇帝にささげた命 Zhizn' za tsarya」(原題〜イヴァン・スサーニン Ivan Susanin)
オペラ「ルスランとリュドミラ Ruslan i Lyudmila」
作品:管弦楽曲DB
作品:オペラ名曲辞典
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