Gruber, Franz Xaver
フランツ・クサヴァー・グルーバー
オーストリア 1787-1863
オルガニスト、合唱指揮者、教育者、作曲家。
父は機織り職人で家は貧しかった。音楽家になることを父が反対していたため、隠れて学んでいたが、12歳の時、師であったオルガニストが倒れ、代役を務めるようになる。1816年、学校の教師をしながら、ザルツブルク近郊のオーベルンドルフのオルガニストに就任。
1818年のクリスマス、助任司祭モーアの詩に作曲したのが「きよしこの夜 Stille Nacht, heilige Nacht」で、原曲は2重唱。当日は モーアとグルーバーがソロを担当し、オルガンが故障していたためギターで伴奏したという。故障を直しに来たオルガン技師が楽譜を貰い、オルガン調整のため各地の教会を回る度に広め、人気が高まった。今日、世界中で歌われているのは、オルガンが壊れていたおかげとも言える。
1818年バージョンは譜面が残されておらず、今の形とは違ったらしいがはっきりしない。グルーバーはその後、合唱つきのもの、オルガン用のものなどを作っている。
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