Hahnm, Reynaldo
レナルド・アーン
ベネズエラ→仏
1875-1947
作曲家、指揮者。
父はユダヤ教徒でドイツ人、母はカトリック教徒でバスク人。ベネズエラで生まれ、革命のため3歳の時にパリへ移るが、フランスに帰化するまではベネズエラ国籍であった。
アーン家はパリでは上流の社交界に出入りし、レナルドは6歳でマティルド公女のサロンで自らのピアノ伴奏でオッフェンバックの歌曲を歌いデビュー。10歳でパリ音楽院に入り、ピアノをドゥコンブに、和声をデュボワ、ラヴィニャックに、作曲をマスネに師事。マスネは生涯に渡りこの弟子を庇護し続ける。
1890年から多くの舞台音楽を書く。
1898年、オペラ・コミック座で初のオペラ「夢の島」を上演。その後は主にオペッタ作品で成功を収める。
1912年、フランスに帰化、38歳で兵役義務を果たし、一次大戦では前線行きを志願、レジオン・ドヌール勲章と軍功章を受ける。
モーツァルトを熱烈に賛美し、指揮者としてはモーツァルトの演奏が多かった。
1919年以降カンヌで冬季にカジノ劇場の指揮を務める。1934年にはパリで「ル・フィガロ
Le Figaro」紙の音楽評論を担当。
1945年、オペラ座の指揮者に就任。
オッフェンバック以降のフ
ランスのオペレッタにおけるもっとも重要な作曲家の一人。
代表作:
交響詩「ベルガモの愛の夜 Nuit d'amour
bergamasque」(1897)
◆声楽
オラトリオ クリスマス・パストラール La pastorale de
Noel(1908)
勝利したプロメテウス Promethee triomphant(独唱、合唱、オーケストラ)(1908)
シバの女王 La
reine de Sheba(独唱、オーケストラ)(1925)
◆オペラ
夢の島 L'ile du reve(初演1898)
カルメル会修道女
La carmelite(初演1902)
◆オペレッタ
シブレット Ciboulette(初演1923)
ブリュンメル
Brummel(初演1931)
マルヴィーナ Malvina(初演1935)
◆著作
歌について Du chant
(邦訳「聲樂講話」小松耕輔訳、春秋社 1931)
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