エドゥアール・ヴィクトール・アントワーヌ・ラロ
Lalo, Edouard Victor Antoine
仏 1823 - 1892
両親共に、祖先は16世紀にフランドルへ移住してきたスペイン系。
リール音楽院で学び、1838年にヴァイオリンで一等。ベートーヴェンの指揮するオーケストラで演奏していたチェリストのバウマンに作曲を師事、音楽家になる決意を固める。父の反対を押し切って、1839年パリ音楽院入学。ヴァイオリンをアブネックに、作曲をユーリウス・シュルホフに師事。
当初は作曲では暮らしていけず、1855年、アルマンゴー弦楽四重奏団を結成、ヴィオラ、ヴァイオリンを担当して活動。
1869年、オペラ「フィエスク」をリリック座の政府主催のコンクールに出品、第3位となるが、上演はされなかった。
1872年、「オーケストラのためのディヴェルティスマン」で成功。
サラサーテの依頼でヴァイオリン協奏曲 (1873) と、代表作となった「スペイン交響曲」(1874) を作曲。これらの初演はサラサーテが演奏した。
1881年、バレエ「ナムナ」の作曲中に倒れ半身不随となるが、グノーの助けを得て完成。
1882年にオペラ座で上演された「ナムナ」はドビュッシー、シャブリエ、フォーレらを感嘆させ、管弦楽組曲としても親しまれている。
重要作品であるオペラ「イスの王」は、ブルターニュ地方のイスの町の伝説に基づき、1888年にオペラ・コミック座で初演され、絶大な好評を得、1年で100回以上も上演された。
息子ピエール Pierre(1866-1943) は著名な音楽評論家。
代表作:
ヴァイオリン・ソナタ
ヴァイオリン協奏曲
第1番(1873)
第2番 スペイン交響曲 Symphonie espagnole(1874)
第3番 ノルウェー幻想曲 Fantaisie norvegienne(1878)
第4番 ロシア協奏曲 Concerto russe(1879)
チェロ協奏曲(1877)
ロマンス・セレナード Romance-Serenade(ヴァイオリン、オーケストラ 1879)
ノルウェー狂詩曲 Rhapsodie norvegienne(1879)
ピアノ協奏曲(1888-89)
交響曲 ト短調(1886)
◆オペラ
フィエスク Fiesque(1866-68)
イスの王 Le roi d'Ys
ジャックリーの乱 La Jacquerie(コカール A. Coquard により完成)
◆バレエ
ナムナ Namouna
作品:管弦楽曲DB
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