Lassus, Orlandus
オルランドゥス・ラッスス
フランドル 1532-1594
さまざまな国語で呼ばれ、
ラテン語 オルランドゥス・ラッスス Orlandus Lassus
イタリア語 オルランド・ディ・ラッソ Orlando di Lasso
フランス語 ロラン・ド・ラスュス Roland de Lassus など、綴りも多様であり、各国の音楽事典でもどれを採用するかは分かれる。
作曲家。モンスの聖ニコラ教会で少年聖歌隊に所属した後、シチリア副王フェッランテ・ゴンザーガの聖歌隊に入り、フランス、イタリアを旅する。1553〜54年、ローマのサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ教会楽長。1556年にミュンヘンのバイエルン公アルブレヒト5世の宮廷カペッラのテナー歌手として招聘、1563年から宮廷礼拝堂楽長となり、終生その職にあった。フランスの宮廷とも親交をもち、1560年より年金を支給される。
1574年には教皇グレゴリウス13世から黄金拍車の爵位を授けられたが、音楽家でこの爵位は稀なことで、この後モーツァルトが受けた(1770)のみである。
多くのモテットに添えられた献辞から、欧州各地の宮廷や貴族との幅広い交友関係がうかがわれる。パレストリーナとは生涯を通じて親交があった。
後期フランドル楽派最大、後期ルネサンスを代表する作曲家。作品の総数は1200とも2000とも言われ、生前より各国で何度も版を重ねて出版され、「音楽の王」「ベルギーのオルフェウス」と讃えられた。

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