フランツ・レハール
Lehar, Franz
オーストリア 1870 - 1948
ハンガリー生まれ。両親はドイツ人。父は軍楽隊長であった。1882〜88年、プラハ音楽院で学び、ドヴォルザークに作曲を師事。卒業後バルメン・エルバーフェルトでオーケストラ団員となる。その後、兵役の間、軍楽隊長としてプラ、トリエステ、ブダペストを経て、1899〜1902年はウィーンに住む。退役後、1902年、テアター・アン・デア・ウィーンの指揮者。
初期のオペラ作品は認められなかったが、1902年オペレッタ「ウィーンの女たち」「針金細工師」で成功を収め、作曲家として活躍。1905年、ウィーンで初演されたオペレッタ 「メリー・ウィドウ」で国際的名声を得た。
二次大戦中は、夫人がユダヤ人であったが、ヒトラーがメリー・ウィドウを好んだため優遇される。しかしこのことは戦後非難の的となった。
20世紀においてもっとも成功したオペレッタ作曲家。
伝統的ウィーンのワルツと共に、流行のダンスも取り入れ、またスラヴの強い影響と、作品の題材となったさまざまな国の民謡を溶け込ませ、民族的要素と現代的リズムに支えられた叙情的で情感あふれる作風。
テノール歌手リヒャルト・タウバーのために書かれた作品も多く、中でも「ほほえみの国」のアリア、「君はわが心のすべて Dein ist mein ganzes Herz」がよく知られる。
作品:
演奏会用ワルツ「金と銀 Gold und Silber」op.79
◆オペレッタ
ウィーンの女たち Wiener Frauen(初演1902 改訂版「楽園への鍵 Der Schlussel zum Paradies」初演1906)
針金細工師 Der Rastelbinder
亭主 Der Gottergatte(初演1904 改訂版「理想的な妻 Die ideale Gattin」初演 1913 再改定版「タンゴの女王 Tangokonigin」初演 1921)
冗談の結婚 Die Jux-Heirat
メリー・ウィドウ Die lustige Witwe(初演1905)
流行りのミチスラフ Mitislaw der Moderne
3人の妻をもつ夫 Der Mann mit den drei Frauen
公爵の子 Das Furstenkind
ルクセンブルク伯爵 Der Graf von Luxemburg
ジプシーの恋 Zigeunerliebe
エヴァ Eva
ようやく1人 Endlich allein
ひばりが歌う所 Wo die Lerche singt ...
フラスキータ Frasquita
黄色のジャケット Die gelbe Jacke(1923 改訂版「ほほえみの国 Der Land des Lachelns」初演 1929)
パガニーニ Paganini
ロシアの皇太子 Der Zarewitsch
フリーデリケ Friederike
美しき世界 Schon ist die Welt
ジュディッタ Giuditta
作品:管弦楽曲DB
作品:オペラ名曲辞典
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