Malipiero, Gian Francesco
ジャン・フランチェスコ・マリピエロ
伊 1882-1973
作曲家。父ルイージはピアニストで指揮者。両親の離婚により父に連れられてベルリン、ウィーンなどを転々とする。
1898〜99年、ウィーン音楽院で学び、その後母の実家に移りヴェネツィアおよびボローニャにてボッシに師事。ボローニャ音楽学校卒業。
1904年、ボローニャで作曲のディプロマを取得。1908年に短期間ブルッフから作曲の指導を受ける。
1913年、青年時代の作品を否定。それまで作曲した作品のほとんどを破棄する。ストラヴィンスキーの「春の祭典」の初演に接したことがきっかけとも言われる。
1913年、ローマの国内音楽コンクールに偽名で5作品を出品、そのうち4作が上位を占めた。
1920年、弦楽四重奏「リスペッティとストランボッティ」でエリザベス・クーリッジ賞を受賞。
1921〜24年、パルマ音楽院で作曲を教える。1932年にはヴェネツィアのマルチェッロ音楽学校でマスタークラスを担当、1939〜53年には同校の校長。
1902年から17、18世紀のイタリア作曲家の作品の収集、筆写、研究をし、それは1926年からモンテヴェルディ作品全集の出版編集の下地となる。
1947年にはイタリア・アントニオ・ヴィヴァルディ研究所の所長。
代表作:
◆交響曲
第1番「四季のように4つのテンポで In quattro tempi come le quattro stagioni」(1933)
第2番{悲歌 Elegiaca}(1936)
第3番「鐘 Delle campane」(1945)
第4番「追悼 In memoriam」(1946)
第5番「こだまによるコンチェルタンテ Concertante, in eco」(1947)
第6番「弦の Degli archi」(1947)
第7番「カンツォーネ風 Delle canzoni」(1948)
第8番「小交響曲 Symphonia brevis」(1964)
第9番「悲嘆について Dell'ahime」(1966)
第10番「アトロポス Atropo」(1967)
第11番「バグパイプ Delle cornamuse」(1969)
◆声楽作品
神秘劇「アッシジの聖フランチェスコ San Francesco d'Assisi」(1921)
神秘劇「晩餐 La cena」(1937)
◆オペラ
オルフェイデ L'Orfeide(1925)
ゴルドーニの3つの喜劇 Tre Commedie Goldoniane(1926)
フィロメーラと心酔者 Filomela e l'infatuato(1928)
取り替えられた息子の物語 La favola del figlio cambiato(1934)
ドン・ジョヴァンニ Don Giovanni(原作プーシキン 1963)
他多数
◆著作
管弦楽 L'orchestra(1920 邦訳「管絃楽」梅津勝男訳 國友社 1927)
コメディア・デラルテの仮面 Maschere della commedia dell'arte(1969)
モンテヴェルディ作品全集 C. Monteverdi: Tutte le opereの編集
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